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第63回日臨技近畿支部医学検査学会用ページ

事務局

【企画チラ見せ紹介】
教育講演、シンポジウム 部門別紹介

教育講演 :臨床化学検査の再検について考える
「~病院検査室における再検基準、頻度、落とし穴、工夫など~」

 -生化学・免疫検査において、自動分析装置から出力されるデータの信頼性を担保するために、各検査室で日々再検が実施されている。しかし、再検の判断基準は検査システム(LIS)の設定や技師のレベルで異なる。再検方法も様々ではないだろうか?では、皆さんにとって、再検とは何でしょうか?とりあえずそのまま再検して、「再検データも同じなのでOK」といった再現性の確認だけでしょうか?「どのような問題を明確化するための再検か?」を考え、再検方法も別号機で測る、希釈して測る、等の工夫をしているだろうか?
 今回は「再検するとは何か?」、再検の考え方や工夫について話をしていただく。皆さんが日々の再検について考え直すきっかけになれば幸いである。


シンポジウム:免疫・化学検査の教育について考える
「免疫化学検査の教育を考える~若手へ、学生へ~」
 -生化学・免疫検査は自動化が進み“やりがい” “面白み”が感じにくい分野になりがちである。そこで「モチベーションを上げる教育」をテーマに討論したい。若手指導編では、若手技師の成長について、指導方法を工夫している施設の指導内容について話をしていただく。また、2021年に臨地実習ガイドラインが改定されたことから、各施設で学生の実習内容について思案していると思う。そこで、学生指導編では「学生が生化学・免疫検査の面白さに触れ、興味を持ってもらうためにはどんな内容にすればよいか?」を工夫している施設の実習内容について話をしていただく。当分野が盛り上がるきっかけになれば幸いである。
 

病理細胞検査

教育講演:次世代の病理検査室へ ~今話題のアレへの対応~
 今般、時代と共に病理検査室を取り巻く環境は過渡期である。
 その様な中、次代の検査室に繋げていくために必要な今話題の「病理検査室のアレコレ」にどのように対応していくべきか、対応していくか、ご講演いただく。

シンポジウム:遺伝子検査と病理検査部門の現在と今後を考える ~臨床の要求にどのように対応していくか~
 近年、がんゲノムプロファイリング(CGP)のみならず、オンコマインやマイチョイスなどの種々のコンパクトパネルが随時追加され、がんゲノム検査は日々進化の一途を辿るばかりである。
 ともすれば取り残されがちな領域であるが、本シンポジウムを機に網羅的に全般(検査の種類や概要、注意点など)についておさらいし、さらに各施設での使い分けや工夫の詳細などに触れ、現在の課題や今後の展望などについて議論を図る。

微生物検査

教育講演:ICT,ASTスキルアップ!
 薬剤耐性菌をテーマとしたシンポジウムに続いて、ICTとASTでの実践力向上を目的として企画した。抗菌薬や薬剤耐性の知識がどのようにチーム医療の場で活用されていくかを、最近のトピックや実例とともに紹介していただく。

シンポジウム:初心者大歓迎!グラム陰性桿菌の薬剤耐性機序を基礎から学ぶ
 腸内細菌目細菌や緑膿菌をはじめとしたグラム陰性桿菌の薬剤耐性機序は多岐にわたり、それらの理解は結果報告や感染対策にとって非常に大切である。今回は日常検査で特に重要となる薬剤耐性機序を中心に基礎から解説していただく。

一般検査

教育講演:薬剤性腎障害と一般検査~あなたならどう対応しますか!?~ 
 尿検体には様々な代謝産物が出ており、薬物由来の結晶などもある。そのような薬物結晶や薬物が起因と考えられる成分の鑑別ポイントや認めた場合の対応などについて学び、臨床に有益な情報を報告していただきたい。

シンポジウム:赤血球形態報告の重要性と臨床につなげるために
 血尿診療ガイドラインが2023年に改訂されたことを受け、赤血球形態報告の重要性を再認識していただく。医師から赤血球形態情報をどのように解釈して診断に活かしているのかを解説していただき、今後の赤血球形態報告に役立てていただく。

緊急検査

特別講演:AI搭載超音波装置の可能性
 人工知能(AI)による超音波診断支援は、超音波診断領域において画期的な技術革新をもたらしつつある。第一に、AIの高度な画像解析能力により、病変の見逃しの少ない検査が期待され、特に、専門医不足が課題となる地域において、高品質な超音波診療の提供が可能となる。しかしながら、このようなAI診断支援システムの実現には、膨大な量の医療画像データとその付帯情報の収集が不可欠である。質の高いデータベース構築、さらにその維持には多大な労力を要しる。一方、AIシステムの診断精度の担保にも課題が残されており、その解決に向けた取り組みが期待される。本発表では、この先端技術の現状と展望について、示唆に富む知見が提供されるものと思われる。

災害

生理検査

教育講演:これがわかれば・ここまでわかれば独り立ち
領域:心電図、超音波(腹部)
 生理機能検査に関する教育方法は各施設様々である。本講演では、各施設における新人や新任技師への教育・研修体制や、ISO15189でいうスキルマップについてご講演いただき、また上級者としてどのように指導に臨み、日常検査の中で伝えるべき工夫や情報収集についても解説いただく予定である。

シンポジウム:備えようみんなの知識とみんなの眼
領域:心電図、呼吸機能、超音波(心臓)、脳波
 生理機能検査をおこなう上で、検者間誤差をなくすための取り組み(ISO15189でいう内部精度管理)は非常に重要な項目である。本シンポジウムでは、各施設での手技手順の統一方法や機器管理、画像検査における目合わせなどについてご講演いただき、自施設での今後の精度管理に役立てていただきたい。

血液検査

教育講演:自己免疫性溶血性貧血の診断と治療
 令和4年度に自己免疫性溶血性貧血の診断ガイドラインが改訂された。自己免疫性溶血性貧血は血液検査以外にも免疫検査や輸血検査など、多くの検査が関与しており関心の高い疾患である。本講演では、そのガイドライン改訂WGのメンバーとしてご活躍されている川本晋一郎医師に、自己免疫性溶血性貧血の診断と治療についてご講演いただく。

シンポジウム:血液止血検査のスクリーニング性能を高める
 検体検査はスクリーニング用の検査と精密検査に大別されるが、CBCをはじめとする院内実施可能な血液止血検査のほとんどはスクリーニング用の検査である。そのため、これらの検査における各種疾患のスクリーニング性を高めることは患者の診療に大きく貢献できる。本シンポジウムでは、日々の生活がさらに便利になる裏ワザや知恵を指すライフハックの検体検査版(ラボラトリーハック)と題して、明日から使える各検査における業務の工夫や、ピットフォールへの対策などを血算編、血液像編、止血検査編としてご紹介いただく。

輸血検査

シンポジウム:移植と輸血検査
 造血幹細胞移植後の患者さんが他科受診のために皆さんの病院に来られるかも・・・もし、輸血依頼が来たら、どうしますか?移植を行っていない施設の方は「え~、どうしよう」「製剤は何型を準備したらいいの?」など、“ちょっと”いや“だいぶ”嫌だなあ~困るなあ~と思ってしまうのではないでしょうか。移植を行っている医師より、造血幹細胞移植の基礎的なお話と技師より移植関連検査や輸血製剤の選択についてお話させていただきます。
 輸血部門が関わる移植は造血幹細胞移植だけではありません。腎移植では、移植前より抗A、抗B抗体価測定等、様々な検査が行われています。技師より、腎移植時に必要な検査や輸血製剤の選択についてお話していただきます。移植を行っていない施設の方では知らないようなこともあるかも?
 不安解消や移植関連検査の知識を増やすためにも、ぜひシンポジウムにご参加ください。

遺伝子検査

教育講演:各種パネル検査と遺伝子変異解析結果に伴う治療へぜひの効果 
 肺がんの遺伝子変異解析に用いられる検査は、AmoyDx、コンパクトパネル、オンコマイン、各種遺伝子変異検査キット等数種類ありそれぞれコンパニオン検査項目が異なっていたりする。これらのキットの使いわけや解析結果の伴う治療への効果について講演していただく。

シンポジウム:アフターコロナにおける遺伝子関連検査機器の活用 
 新型コロナウイルス検査は、遺伝子増幅や抗原検査等さまざまな方法や機器を用いて検査されてきた。また自治体の補助金等を利用して機器購入が進み、遺伝子関連検査が病院検査室に身近になってきた。今回のパンデミックで検査機器の自動化が進んだが、遺伝子関連検査特有の取り扱い等の難しさもある。各技師会で遺伝子の講習会もおこなわれたが、どこまで浸透したかは疑問である。
 アフターコロナにおいてこれら機器の今後の活用について各施設の状況および取り組みを報告してもらう。

総合管理

教育講演:どう向き合う ISO15189
 ISO15189の規格改訂により、新たな規格に沿った対応が必要となった。今回の改訂ではリスクマネジメントが深掘りされ、新たにPOCT検査も対象となった。新しい規格への理解力を深め、前向きな取り組みに繋げる機会とし、ISO15189認証を取得、維持する事のメリットも伝える機会としたい。

シンポジウム:新型コロナウイルス感染症の振り返りと今後の感染症対策
 新型コロナウイルス感染症も感染症法上の分類変更により昨年5月から5類となり、感染者の行動制限や医療体制、ワクチン接種や入院、検査の公費負担など、これまでと対策が大きく変更されましたが、ウイルス自体は存在し、医療施設においては新型コロナウイルス感染患者の受け入れは今尚続いています。世界規模のパンデミックを経験し、未知なるウイルスに対して講じられてきた対策、対応を振り返り今後のコロナ対策や新たな新興感染症対策に役立てる。また感染症内科医、薬剤師、検査技師の立場からコロナ感染症への対応の情報を共有し、今後の感染症対策に役立てたい。

臨床化学会コラボ企画

シンポジウム:日本臨床化学会ピットフォール研究専門委員会コラボ企画~ これ何でなん? こんな時どないすんのん? ~

 

 

~皆さまのご参加をお待ちしております~