お知らせ

第71回日本医学検査学会 分野別企画 テーマ概略

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輸血

シンポジウム1

「乳児の輸血について考える」

 臨床上重要な母児免疫として血液型不適合妊娠や血小板不適合妊娠があり、貧血や血小板減少症を起こします。乳児の場合、多様な病態を示すため成人と同じ基準での輸血は難しく個々の症例に応じた配慮が必要となってきます。限りあるわずかな検体で検査を実施し、安全性を確保した輸血について考えてみたいと思います。

シンポジウム2

「輸血検査技師に求められる拡大業務とは」

 医師の働き方改革に関する検討会の設置により臨床検査技師のタスクシフトの推進が求められています。現行制度の下での臨床検査技師の役割、病棟や手術場での今できる業務についてご講演いただきます。みなさんもできることから始めてみませんか。

パネルディスカッション2

「あなただったらどうする?~予期せぬ反応が出た時や輸血手技についての問い合わせがあったら~」

 日本輸血・細胞治療学会で毎回盛況となる「こんな時どうする?」を企画しました。どうしよう!予期せぬ反応が・・・。ルート取れないのでCVから輸血していいですか?いつ起こるかわからない予期せぬ反応、いつ来るかわからない問い合わせについてみんなで一緒に考えましょう。

臨床化学

●パネルディスカッション3

「次世代の免疫化学検査技師に必要な知識、技術とは」


 化学・免疫血清検査は、臨床検査の中で最も自動化が進んでいる分野ですが、同時に臨床検査技師の
存在価値が軽視されている分野だと感じている方も多いと思います。しかし実際は、機器や文書の管理
など検査室の精度保証に関する業務や、検査説明や臨床支援では検査データを読む力など、 検査室の
「質」を向上させていくためには、非常に重要な分野です。そこで、化学・免疫血清分野における役割と
必要 な知識・技術を明確にして、化学・免疫血清分野を担当する技師のモチベーションアップにつながる
企画としました。

●ワークショップ2

「認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師の
役割」

 近年、 ISO15189 の取得や医療法の一部改正など、臨床検査室の精度保証について重要視されてい
ます。そんなニーズに応えて 2014 年より認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師の認定制度が
実施されました。 今回は、その認定取得までの道のりのリアルなお話、また、取得した技師がどのように
活躍しているか、さらには認定技師のこ れからに焦点を当ててお話いただく企画としました。日臨技が認
める化学・免疫血清分野唯一の認定資格を志すきっかけとなれば幸い です。

●ワークショップ6

「機器・試薬の導入プロセスについて」


 検査機器・試薬の導入は、導入前から各施設で の 計画建てが必要です。しかし、導入時の機器・試薬
選定の提案から、機器・試薬検討(ランニング)を自施設で行わずメーカーさん任せにする現状があるの
ではないでしょうか。そこで、機器・試薬検討の方法を皆さんに学んでもらうために、機器・試薬選択時の
考え方や検討方法、試薬検討に必要な統計学の知識を盛り込んだ企画にしました。この企画に参加され
た方はメーカーに頼らず機器・試薬検討ができる様になっているはずです。

臨床一般

シンポジウム15

「次代に繋ぐための尿沈渣検査改革」

 一般検査は、尿検査、便検査、穿刺液検査等と多岐にわたるスクリーニング検査であり、その中においても尿沈渣検査は大学病院から診療所および健診機関まであらゆる検査室で実施されています。今回のシンポジウムでは、次代に繋ぐための尿沈渣検査改革をテーマとし、検査の標準化を目的としたJCCLSGP1-P4(尿沈渣検査法2010)の改善点や尿沈査検査運用時の問題点、そして検査精度の向上を目指した品質指標の導入についてご講演いただき、今後の尿沈渣検査改革のための議論を深めます。

ワークショップ3

「尿細管を考える~一般検査に必要なこと~」

 尿中に出現する上皮細胞の中で最も多彩な形態を呈し、鑑別に苦慮する細胞である尿細管上皮細胞にスポットライトを当てました。尿細管上皮細胞は、腎実質疾患や腎虚血、腎血漿流量減少をきたす病態で排出されますが、健常人においても水分摂取不足であると排出されることがあります。果たして、どれ程重要な成分なのでしょうか。今回は、尿細管上皮細胞のスペシャリストの先生に鑑別ポイントや排出と病態解析におけるエビデンスに基づいた尿沈渣診断についてご講演いただくとともに、尿細管上皮細胞の形態学的分野を確立するまでの軌跡や、技師としての心構えなども特に若手技師へのメッセージとして熱く語っていただきます。

ワークショップ4

「一般検査結果から病態を解きほどく」

 RCPC(Reversed Clinicopathological conference)を行い、一般検査結果からどのような病態にあるかを読みとる力を養いましょう。一般検査結果から推察される疾患は腎・泌尿器系以外にも代謝異常や血液疾患など様々です。普段一般検査に携わっていない方もまずは提示した症例について自分なりに考察してみてください。病態を読みとくプロセスと症例について解説を行いますので、今後の検査データを読むコツをつかんでいただければと思います。

病理細胞

シンポジウム11

「病理検査のISO15189」

 ゲノム検査など病理検査にも管理されたプレアナリシスが必要な時代になり、ISO15189取得を目指す病理検査室も増えています。本シンポジウムでは検体検査とは少し質の異なる病理検査のISO15189における、初回受審施設の体験、受審継続施設の運用例、認定取得のカギについてご講演いただきます。受審をお考えの施設や認定を継続されるご施設の方にはもちろんのこと、これからの病理検査室に必要な運用のノウハウを学びたい方にも必聴の内容です。

シンポジウム14

「未来へ繋ぐ病理検査技術―品質向上のために-」

 病理検査の自動化、AI化が進んでいく未来に向けて、機器ではまかないきれない病理技術や品質向上のための技師の腕の見せ所(コツ)、若手技師にとってこれからも必要な技術を、固定法、切り出し・包埋法、特殊染色についてご講演いただきます。機械化に負けない技術を学んで今後の業務に生かしていただきたいと思います。

シンポジウム3

「唾液腺を学ぶ」

 唾液腺について苦手意識はありませんか?本シンポジウムでは基本的な組織像と細胞像や、症例から学ぶ細胞像、超音波検査での見方など、幅広く充実した内容でご講演いただきます。また様々な唾液腺疾患の中から腺様嚢胞がんについてご講演いただきます。唾液腺について理解を深め、明日からのルーチン業務に役立つ内容となっています。

臨床生理

シンポジウム9

「肝硬度と線維化を考える」

 慢性肝疾患において病態の進行は肝線維化の進展と相関しており,治療方針決定や治療効果判定に欠かすことのできない因子で、肝硬度は肝線維化と正の相関があるとされています。肝線維化診断のゴールドスタンダードは肝生検による病理診断とされていますが、非侵襲的評価法として超音波エラストグラフィが注目されています。また近年の糖尿病・肥満患者等の増加を反映し、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が話題となっており、2020年NAFLD/NASH診療ガイドラインでは血液データや身体所見を用いたスコアリングシステムやエラストグラフィについても述べられています。本シンポジウムでは超音波・免疫化学・病理学のさまざまな角度からエキスパートの先生方にご講演いただき、肝硬度と線維化についての理解を深めたいと思います。

ワークショップ5

「Reversed Clinicopathological conference(RCPC)」

 生理検査業務は、身体所見や症状から疾患を考えることができ、採血データや他の画像診断結果も参考に記録した結果の妥当性を考えることができます。導き出した波形や写真を、患者の背景を診てどう読み取り、妥当性を得るためには他にどの検査結果に注目しているのか。また、判読の解釈に悩んだ場合に追加検査はどのようなものが必要かなどに関して、ベテランの講師の先生からご解説していただきます。

微生物

シンポジウム2

「Antimicrobial Stewardshipに活かす
微生物検査の貢献」

 近年、Antimicrobial Stewardship(AS)に対する臨床検査技師の役割は一般化しつつあり、チーム医療における位置づけはご存じの通りと思います。ASの意義ゆえに、この役割の「質」を上げることが肝要となりますが、ASに対するアプローチはツールの多様さゆえに多岐にわたります。本シンポジウムは、「グラム染色および従来法を生かした培養同定」、「質量分析および遺伝子解析」、「薬剤感受性試験」、「検査室の体制づくり」の4つの視点における現時点でのベストプラクティスを探っていきます。

シンポジウム8

「10年後の微生物検査を見据えて
-今後の臨床微生物検査室の在り方を考える-」

 少し壮大なタイトルではありますが、近年の臨床微生物検査分野における技術革新や業務内容の変化は目まぐるしく、日々それらの対応に苦慮している施設も多いと推察されます。本シンポジウムでは、「検体採取への関わり方」、「培養検査自動化の有益性」、「薬剤感受性試験の迅速化」、「全ゲノムデータの微生物検査への応用」という、今後の話題となりうるであろう4つのテーマについて取り上げます。皆様と一緒に今後の展望を考える機会になれば幸いです。

遺伝子染色体

シンポジウム5

「遺伝子関連検査担当技師の教育および育成」

 がんゲノムパネル検査に代表される遺伝子変異解析等は、結果が患者の治療に直結します。また新型コロナウイルス検査に対応するため、多くの施設で遺伝子増幅検査が導入されています。遺伝子の取り扱いには、特殊な技術や知識が必要であり、担当技師の教育、育成は重要な課題となります。今回、様々な立場から発表していただき、これからの遺伝子関連検査担当技師の教育、育成について討論していきたいと思います。

血液分野

共催セミナー

「血液細胞分類の未来自動血球分析装置の
最先端AI技術の現状と展望」

 人工知能(Artificial Intelligence:AI)は様々な分野での活用が期待されており、医療分野においても例外ではありません。血液検査では既に形態分野で画像処理データによって細胞分類される時代になっています。今後は自動血球分析装置にもAIが活用され、より精度の高い細胞分類が可能なると予測されます。本セミナーでは各メーカーの立場から自動血球分析装置の現状とAI技術の可能性と展望について、また研究者の立場からAI技術の取り組みについて発信していただき、今後の臨床検査技師の在り方についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

シンポジウム12

「造血器腫瘍の細胞抗原検査と遺伝子検査の
結果解釈とピットフォール」

 造血器腫瘍の診断には欠かせない細胞抗原検査と遺伝子検査ですが、多くの施設では外部委託検査になっているのが現状です。今回はエキスパート2名の先生から各検査における結果解釈とピットフォールについてご講演いただき、臨床検査の現場で役立てていただくことを目的に企画しました。

シンポジウム10

「末梢血液像と血液疾患」

 血液形態検査の入り口である末梢血液像の鏡検は血液疾患を導き出せる重要な情報ソースです。白血球形態、赤血球形態、血小板形態のいずれも見落としなく注意深く観察することはいうまでもありません。本企画では各血球形態からアプローチし血液疾患を導き出すポイントをご講演していただきます。

シンポジウム6

「凝固検査データが読める技師へ」

 凝固検査の異常値に遭遇した場合、患者情報(臨床所見、薬歴、家族歴など)を確認すると同時に検査前エラー(pre-analytical error)、分析装置や試薬のコンディションなども含め総合的な視点から解釈する必要があります。本企画で凝固分析装置の精度管理、凝固検査の異常値解釈、DICとHITについて理解を深めていただき、臨床検査の現場で凝固検査の異常値について臨床医に自信をもってコンサルテーションできる技師になりませんか。

検体管理

パネルディスカッション1

「疑問を解決!わかる!“ISO15189認定”と最新情報~明日から活かすISO 15189~」

 ISO15189認定におけるQMS活動の向上と維持のためには、JAB認定手順の最新情報や指摘事項の傾向を理解することは大変重要です。ご施設の日々のQMS活動においても現場で直面する疑問は必ずあると思います。今回は、日本適合性認定協会(JAB)から、皆さまに役立つ認定の最新情報をご提供いただきます。そしてパネリストから生理検査、病理遺伝子、QMSの分野から疑問に陥りやすい項目をご提示いただき、皆さまとのディスカッションで疑問を解決するための方策を検討できればと考えています。また、今後更に普及が予想される文書管理のシステム化についても事例をご提示いただく予定ですので、その特徴を理解し、ご施設において今後の検討に活かしていただきたいと考えます。

緊急検査

シンポジウム7

「原点回帰緊急検査の部会を作ってみませんか!」

 1996年に発足した研究会がきっかけとなり、大阪府臨床検査技師会では2011年に全国で唯一、学術部に「緊急検査部門」が誕生しました。緊急検査とは、緊急度・重症度の高い重篤な患者に対する検査とされており、正確性とともに迅速性が要求されます。緊急検査対応の頻度には個人差がありますが、技師は突然の対応を求められ、避けては通れません。昼夜を問わず検査が求められる時代になり、緊急検査の項目も多岐にわたり、特に専門分野外の業務をおこなう場面では不安を抱く技師も多いと思います。当部門ではこれまで、各専門分野にまたがる横断的な内容や、日当直時の対応などについて勉強会を開催し、情報共有や不安解消に役立ってきたと感じています。他の地臨技でも緊急検査の学びの場を作ってみませんか!?

シンポジウム4

「救急外来に参画する臨床検査技師の育成の必要性」

 初期診療では、医師・看護師などが検体採取、分注・搬送を行うため、繁忙により検体処理の知識・技術不足により不適切な検体が提出される危険性が指摘されています。臨床検査技師が初期診療に参画することでその危険性を回避することが可能ではないでしょうか。しかし、現状では臨床検査技師数の不足や施設の体制により参画は低い傾向であると思われます。また、多様性である救急外来は多くの知識が必要であることから参画を敬遠する臨床検査技師も少なくないと思われます。その理由の一つとして、教育課程がないため知識が皆無な状況であり、そのため、救急外来への参画に不安感を抱いているのではないでしょうか。医療情勢が刻々と変化するなか、多様性に対応できる臨床検査技師の育成が急務であると考え、本シンポジウムを企画しました。

ワークショップ1

「日当直検査こんな時どないすんねん?
あなたの疑問に答えます!」

 本企画は大阪府臨床検査技師会緊急検査部門において創設当初から年1回は必ず行ってきたものであり、毎回非常に多くの聴講者にご参加いただいている内容です。日直や当直時の検査というのは、ルーチン業務として普段行っている分野外の幅広い検査を1人、もしくは少人数でこなさなければなりません。しかもこの時間帯の検査は緊急扱いとして提出されることが多く、検査対象となる患者は病棟での急変患者や救急患者という場合がほとんどです。こういった状況で求められるのは、検査対象となる患者情報に加えて生理検査、検体検査問わずそれぞれの分野で覚えておくべきパニック値や検体に関するエラー、臨床に報告する際の優先順位などの情報になります。本企画では、これらのポイントを分野ごとに整理しておくことで今後の日当直検査業務に活かしていただきたいと思います。

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『技師カフェ』は人と関わり、臨床検査技師としての自分を
見つめ直そうというコミュニケーションイベントです。

 名称の由来は“ワールド・カフェ”(カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれて自由な対話を行い、参加した全員の意見や知識を集める対話手法の一つとされている)によるものです。
そのワールド・カフェの考えに共感し、イベントを企画しました。

 『技師カフェ』に参加して少しホッとしませんか?

技師ラジオ    

 お笑い芸人のサンドウィッチマンが出演しているNHKの「病院ラジオ」という番組をご存知でしょうか。
サンドウィッチマンが、病院に出張ラジオ局を開設し、患者や家族の日ごろ言えない気持ちをリクエスト曲とともに聞いていく笑いと涙の新感覚ドキュメンタリーです。
 技師ラジオはパクリのごとく「病院ラジオ」から生まれた企画です。曲のリクエストは受け付けませんが、事前に募集したお悩み相談にラジオパーソナリティが先輩検査技師ならではの視点で寄り添います。

 担当する地区事業部は大阪府で「検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会」を担当してきた部門であり、その講習会において素晴らしいロールプレイを演じ続けてきた3名がラジオパーソナリティを担当します。

技師ナビ  

 学生が先輩検査技師と直接話せるコーナーです。学会に参加してみようという、やる気ある未来の臨床検査技師たちが、実際に現場で働いている先輩技師の生の声を聞き、自分が将来どう働くかを考えるきっかけになればと考えています。