Last Update 2001.03.23 |
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国立大阪病院 川口和子
大阪府臨床衛生検査技師会(学術部輸血検査部会、渉法部、公益事業部)主催で、2000年11月18日(土)第3回大臨技輸血シンポジュウムが「技師会の献血活動」「医療過誤とその防止」のテーマで開催されました。医療過誤問題の関心度は高く、当日会場は満席でした。
一番目のテーマ「技師会の献血活動」では、8年間にわたる活動内容と成果を報告されました。献血推進の意義や重要性を改めて考えさせられ、ボランティア活動に参加された会員の方々に頭が下がる思いで拝聴しました。
二番目のテーマ「医療過誤とその防止」では、診療、臨床検査および看護部門から、輸血過誤の発生状況、原因分析、防止対策、各施設の輸血管理室の取り組みや輸血の運用と問題点等を拝聴しました。輸血検査に携わる上での注意は当然のことですがヒトは間違いを犯すものとの前提に立ち、ハード面の整備と、チーム医療の重要性について認識を新たにしました。善意の献血から調達される血液製剤適正使用について行政側の報告には、危機感を抱かされました。
講演終了後、活発な質疑応答があり、医療過誤防止について各部門の方々が揃って話し合い、大盛況のうちに終了しました。時間の制約があり、会終了後に廊下で各先生方に質問されていた方々も多く、私自身も、多くの先生方とお話をすることができました。こうした出会い、人と人のつながりが今回シンポジウムに参加して得た私にとって最大の収穫でした。講演いただきました先生方、開催についてお世話をして下さった先生方にお礼を申し上げますとともに、大臨技輸血シンポジウムが毎年開催されることを希望いたします。ありがとうございました。