Last Update 2000.7.23

第１９回技師長会開催される

　７月１日（土）１４：３０〜１８：００、株式会社アズウェル本社において、第１９回技師長会が開催された。今年度のメインテーマは「今後の医療を
考える」とし、朝山会長の挨拶の後、株式会社ユート・ブレーンの仲野　豊氏が「今後の医療業界の分析と展望」について講演した。
　仲野氏は、厚生省の医療行政とくに医療保険制度の抜本改革の基本的な考え方、医療関連制度改革、医療提供体制の改革、診療報酬
体系の改革、薬価基準制度の改革、高齢者医療制度の改革について、最近の動向を中心に具体的に解説した。さらに、今後、具体化が検討
される項目、医療経営の今後のポイントにも言及した。
　厚生行政の考え方、検討されていること、今後の変化の可能性などについて、わかりやすく解説した。特に近年、国民の情報公開に対する
要求は強く、検査室においては検査部門のインフォームド・コンセント、すなわちどのような検査がいくらかかるのかが、領収書でしっかり確認
できるようにするとか、受診した人のほとんどが検査成績について理解したいと思っており、検査技師としてどこまでそのようなサービスができる
のかを検討することが大切だと指摘した。同時に、職能団体として、これらの実践を積み重ね、厚生省に強く働きかけることが業務拡大、定数
配置などにつながるのだろうとの見方を示した。