大臨技 国際貢献専門委員会発足の経緯   
                      仏語圏西アフリカ臨床検査技術コース実施に向けて

 平成18年度から展開されるこの事業は、JICA(国際協力機構)の医療技術分野のアフリカ支援が決定され、その実施の委託をされている機関であるJIMTEF(国際医療技術交流財団)からの依頼を、研修協力機関として近畿臨床検査技師会が受け入れたことに端を発する。JICAの主催するこの事業は5年継続される。
 
 以下その経緯を紹介する。

 平成17年(2005年)7月に行われたロンドンサミット(先進国首脳会議)でアフリカ支援が合意されたのを受け、独立行政法人国際協力機構(JICA)の緒方貞子理事長は医療技術分野のアフリカ支援を決定した。

 大阪府臨床検査技師会(以下大臨技)は、平成17年9月30日、JICAより臨床検査技術研修コースU(研修地:東京、協力機関:日本臨床衛生検査技師会)の実施の委託を受けている財団法人国際医療技術交流財団(JIMTEF)小西恵一郎常務理事から、「同機構(JICA)では西アフリカ・フランス語圏を対象とした臨床検査技術集団研修コースの実施につき検討中であり、ついては、当該研修員の研修受け入れ可能施設の調査をお願いしたい。」との依頼を受けた。研修の内容は微生物検査分野における臨床検査技術の向上を目的とするものであり、これについて近畿臨床検査技師会構成府県施設に呼びかけを行ったところ、受け入れを可能とする10施設以上から回答を得るにいたった。

 上記をうけ、大臨技では、これを機に開発途上国の臨床検査技師の本邦研修活動をバックアップするボランティア団体を発足させるため、メンバーを募った。

  その後10月12日にJICA東京本部にて「第1回 アフリカからの研修生受け入れについての協議会」を行い、この事業および背景についての説明と各組織の担当が協議され、10月15日には第45回近畿医学検査学会を開催中の滋賀県大津市ピアザ淡海にて「アフリカからの研修生受け入れについて関連施設担当者への説明会」が行われた。そして10月18日JICA大阪国際センターにて「第2回 アフリカからの研修生受け入れについての協議会」が開催され、JICA大阪国際センター所長との面談および事業についての具体的な打ち合わせが行われた。この時点で当委員会の主要メンバーがほぼ出揃うこととなった。 

 研修プログラムの策定は大臨技が担当することになり、平成17年11月2日には第1回目の「大臨技国際貢献専門委員会」が開催された。討議内容は委員会の目的の周知、研修プログラムの策定の前提条件の確認、委員会の役割と分担の決定、および今後の予定の検討がなされ、現在の活動につながっている。

 研修受け入れの前例としては、東京では1990年から過去15回実施されている英語圏東アフリカ諸国を対象とした「臨床検査技術コースU」があるが、今回大阪(近畿地区)での受け入れ対象国は仏語圏西アフリカ諸国となる。

 JICAでは新しいコースが立ち上がるのは近年稀なことであり、しかも短期間のうちにプロジェクトが稼動するのは異例のことであるらしい。この委員会の特徴として、JICA側と何度も話し合いの場を持ち、双方が協力して具体的に計画を作り上げていくというスタイルは、今までのコースプロジェクトにはないものとされている。

 



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