平成16年二級臨床検査士資格認定試験(微生物学)を受験して
執筆者不詳
平成16年二級臨床検査士資格認定試験(微生物学)が,7月24日(土)に京都府立医科大学にて実施されました。午前の部には筆記試験(120分)と午後の部には二班に分かれ細菌検査実技(60分)と寄生虫学実技(?分)およびスライド試験(60分)で行われました。寄生虫学実技については実地試験を行わずスライドによる試験内容であった。出題内容にあたっては,筆記試験は過去の問題と出題形式が違い全て択一方式であり,特に院内感染予防対策についての出題が目立ったように感じた。細菌実技試験は無菌操作,血液寒天作成,グラム染色,選択分離培地性状判定,ブドウ球菌と腸内細菌の生化学的性状による同定試験と抗血清による凝集試験,ESBL確認試験などの内容であった。寄生虫学に関しては虫卵〜虫体の発育ステージ,適切な検査法の選択などの内容であった。
受験して思った事ですが基本はもちろんの事,なんでもしっとかな(正しく理解)アカンちゅう事を強く感じましたね!また,常に新しい情報には敏感に反応し知識を得る事ですかね(研修会・勉強会などには顔を出す事)!実技に関しては,
ついついルチンで行っている事(手を抜く?簡便化?)がポロリと試験中に出てしまいます。よって,普段ルチンでいかに基本(無菌)操作ができているかが問題です。また,現在は自動機器が普及していて生化学的性状などを調べる必要性が少なくなっていますが,是非,知識だけではなく実際に触って臭って見る事が大切であると思います。(大阪府技師会微生物検査分野では毎年,基礎実技講習会を行っていますので是非参加してみて下さい。きっと役に立つ情報が得られるはずです。参加すれば合格まちがいなしでしょう!きっと!?)
受験した理由はいろいろあるのですが,微生物に数年携わってきて何も形に残らないというのは悔しいというか…寂しいというか…なんにしても証が欲しかったからかな?それと,自分がどこまで微生物を愛?しているかを試してみたかったのと,自己研鑽・スキルアップのためかな!
皆さんも微生物検査を心から愛しているか,是非とも試してみてください。