HCV抗体測定とPCRとの関連(4/41) |
インターフェロンαにより治療された小児の例を示す。 1999.7より2000.1までのインターフェロンαの投与により、 HCV-RNAは陰性化、ALTも減少した。HCV抗体(ルミパルスフォルテによる)は遅れて低下した。 この様に、インターフェロン治療後は、 HCV抗体(ルミパルスフォルテによる)のカットオフインデックスが30以上でも、 HCV-RNAが陰性のものが存在する。
以下文献参照
野田智恵子,矢原健,宮野章,宮道徹,虫明聰太郎,中山雅弘,吉村文一,位田忍,宿田孝弘,藤田富雄,木戸口公一:C型肝炎ウィルスの母子感染についての検討,日性感染症誌,7(1),126-130.1996
1994年2月から1995年3月まで、大阪府立母子保健総合医療センターで、出生した母親が妊娠中にHCV抗体陽性と確認された母児で、出生後6ヶ月以上の追跡が可能であった11例を対象。 HCV-RNAはロシュ製のものを使用。母親血清中HCV-RNAは11例中9例陽性。 2例が帝王切開で他は経腟分娩。 8例輸血歴あり。 母乳中のHCV-RNAは2例陽性。 HIV感染を伴っている例は認められなかった。